生態史(読み)せいたいし(英語表記)eco history

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生態史」の意味・わかりやすい解説

生態史
せいたいし
eco history

主体と環境の相互によって遷移していく生態歴史,またはこの理論モデルとして応用した人間の歴史。一系的な進化史と異なり,生態史は一定の条件の下では,共同体生活様式発展が一定の法則に従って進行するという平行進化 (多系進化) の考え方を基礎とする。そのため,生態史的研究という場合,ある地方あるいはある地域の人々と環境との相互作用を,共時的にではなく,通時的にとらえることになる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android