出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…こうした場合には,それぞれの種類の生活を成り立たせるのに直接関与する諸器官が,類似の機能をもたなくてはならず,そのために当の器官の形態も必然的に類似のものとなる。この現象は平行進化または収れんとよばれるもので,機械的機能をもつ器官に多く見られる。第1は運動に関与する器官で,空中を飛ぶことに適した鳥の翼とセミの羽,水中を泳ぐのに適した魚竜や魚類やクジラの背びれ,地中を掘進するのに適したモグラやケラの前あし,つるになって巻きつくアサガオやフジの茎など,動物にも植物にも多くの例がある。…
※「平行進化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」