生物的酸化(読み)せいぶつてきさんか(その他表記)biological oxidation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生物的酸化」の意味・わかりやすい解説

生物的酸化
せいぶつてきさんか
biological oxidation

生物体内で酵素の助けによって起る種々の化合物の酸化反応。いくつかの方式があるが,代表的なものには次のものがある。 (1) 水素などの離脱によるもの (脱水素など) で,嫌気的な条件下でも進行する。デヒドロゲナーゼが触媒する (→脱水素酵素 ) 。 (2) 分子状酸素が関与し,その酸素が分子内に取込まれる (酸素添加) もので,酸化酵素はオキシゲナーゼ。 (3) 分子状酸素が関与するが,その酸素が分子内に取込まれずに過酸化水素などに還元されるもの。オキシダーゼが働く。 (4) 過酸化水素などが酸化剤となるもので,ペルオキシダーゼが触媒する。このような反応は化合物の特定の位置を立体選択的に攻撃する性質をもっており,ステロイドや糖の変換など,工業的にも応用されている。

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