20世紀日本人名事典 「生田 耕作」の解説
生田 耕作
イクタ コウサク
昭和・平成期のフランス文学者 京都大学名誉教授。
- 生年
- 大正13(1924)年7月7日
- 没年
- 平成6(1994)年10月21日
- 出生地
- 京都府京都市西木屋町
- 学歴〔年〕
- 京都大学文学部仏文学科〔昭和25年〕卒
- 経歴
- 昭和47年妻と共に出版社・奢〓都館(さばとやかた)を創設。54年編集・翻訳した美術書「バイロス画集」がわいせつ文書として神奈川県警に摘発され、発行人が逮捕、送検された(バイロス画集事件)。“裁判で講義が思うようにできなくなっては学生にすまない”と55年京都大学教養部教授を退官、のち名誉教授に。また和漢洋広範囲にまたがる稀覯古典籍の蒐集家としても知られる。ほかの訳書にサンドラール「世界の果てに連れてって」、マンディアルグ「黒い美術館」「狼の太陽」「オートバイ」「余白の街」、ジャン・ジュネ「葬儀」、バタイユ「マダム・エドワルダ」、著書に「ダンディズム―栄光と悲惨」「黒い文学館」「るさんちまん」「鴨川風雅集」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報