生田川伝説(読み)いくたがわでんせつ

百科事典マイペディア 「生田川伝説」の意味・わかりやすい解説

生田川伝説【いくたがわでんせつ】

《大和物語》147段に見える妻争い説話。昔,2人の男に求婚された摂津国の女がどちらとも決めかね,川に浮かぶ水鳥を射た方に決めようとしたところ,1人は鳥の頭を他は尾を射た。思い悩んだ女が生田川に投身すると,男達も後を追い,1人は足をとらえ他は手をとらえて死ぬ。《万葉集》に見える葦屋の菟原処女(うないおとめ)の伝説が後にさらに複雑化したもの。謡曲《求塚(もとめづか)》,森鴎外《生田川》はこの伝説に材を取っている。

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