日本歴史地名大系 「生符町」の解説 生符町いけつぷまち 北海道:渡島支庁松前町松前城下生符町[現在地名]松前郡松前町字大磯(おおいそ)・字弁天(べんてん)・字建石(たていし)近世から明治三三年(一九〇〇)まで存続した町。近世は松前城下の一町。上原熊次郎は「生府」の地名について「夷語イナイプなり。二タ胯の沢と訳す。イはイウゴヒ・イウゴテの略語にて、別れ又は繋くと申事、ナイは沢、プとは所と申事の略語なり」と記す(地名考并里程記)。不動(ふどう)川と化粧(けしよう)川に挟まれた海岸沿いの町。東は博知石(ばくちいし)町、台地上は白川(しらかわ)町。宝暦一一年(一七六一)の「御巡見使応答申合書」に「生府」と町名がみえる。呼称は「イケツフ」(「蝦夷日誌」一編)、「イゲツブ」(木村「蝦夷日記」)、「エケフ」(蝦夷喧辞弁)、「エケブ」(蝦夷迺天布利)など様々である。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by