生野山古墳群(読み)なまのやまこふんぐん

日本歴史地名大系 「生野山古墳群」の解説

生野山古墳群
なまのやまこふんぐん

[現在地名]児玉町児玉・入浅見美里町北十条など

小山こやま(身馴川)左岸に沿って児玉町と美里みさと町の飛地にまたがる標高約一〇〇メートルの生野山丘陵(第三紀層の残丘)に位置し、約一〇〇基の古墳が分布している。昭和三四年(一九五九)と同四七年に二三基の古墳が調査された。古墳群は丘陵高所にあり、三角点(一三九・一メートル)付近に設けられた埴輪を伴わない径四七メートルの円墳物見山ものみやま古墳(通称三角点古墳)築造を創始とすると考えられる。竪穴式石室と箱式石棺の二つの埋葬施設を有する将軍塚しようぐんづか古墳は径六〇メートルの円墳で、鉄剣・工具類が出土し、叩き目埴輪の存在等から五世紀後半の築造と推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android