産地卸売市場(読み)さんちおろしうりいちば

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「産地卸売市場」の意味・わかりやすい解説

産地卸売市場
さんちおろしうりいちば

生鮮魚介類を中心とする水産物の取り引きを行なう魚市場形態の一つ。漁業者や漁業協同組合から出荷される水産物の卸売りのため漁港に開設されるもので,釧路八戸銚子長崎などがある(地方公共団体による公設市場を含む)。一方,消費地で水産物の卸売りを行なうために開設されるものを消費地卸売市場といい,東京都豊洲や大阪市福島など大都市の中央卸売市場や地方卸売市場がある。近年,大手商社や流通業者の介入により,卸売市場外での流通が増え,水産物流通の要としての卸売市場の地位が揺らぎ始めている。そのため卸売市場に隣接してショッピング・センターやシーフード・レストランを整備するなど観光魚市場,ないしはレジャー・スポットとしての開発が各地で進められている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む