田ノ上(読み)たのうえ

日本歴史地名大系 「田ノ上」の解説

田ノ上
たのうえ

[現在地名]木祖村大字小木曾 田ノ上

藪原やぶはら在郷集落の一つで、天保九年(一八三八)の「木曾巡行記」には「菅村より廻るには五月日橋を渡り、藪原在郷のうち田の上といへる所に庄屋あり、それより奈川へ行くなり」とある。

ここには観音堂があり、俗に田ノ上観音と称し、大桑おおくわ橋場の岩出はしばのいわいで観音、開田かいだ末川の丸山すえかわのまるやま観音とともに木曾の三観音の一つに数えられていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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