20世紀日本人名事典 「田中 義成」の解説
田中 義成
タナカ ヨシナリ
明治・大正期の歴史家 東京帝国大学教授。
- 生年
- 安政7年3月15日(1860年)
- 没年
- 大正8(1919)年11月4日
- 出生地
- 江戸・築地(東京都中央区)
- 学位〔年〕
- 文学博士〔明治36年〕
- 経歴
- 家は田安徳川家の家臣。明治9年太政官修史局(のち修史館)の写学生となり、以後修史事業に生涯をささげる。21年修史館が帝国大学に移されてからは書記、38年史料編纂掛の編纂主任を務め、40余年にわたって「大日本史料」の編纂に従事、特に第6編「南北朝時代」の編集に精魂を傾けた。また東京帝大教授を兼任(大正8年からは専任)、没後その門下によりまとめられた講義稿本「南北朝時代史」「足利時代史」「織田時代史」「豊臣時代史」は中世政治史の骨格を築いたとして高く評価された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報