田唄(読み)たうた

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「田唄」の意味・わかりやすい解説

田唄
たうた

稲作に関する民俗歌謡。田植えの際にうたわれる。神社の儀式として行なわれる御田植祭でも,秋の豊作を願いながら早乙女たちが斎田(さいでん)に苗を植えながらうたう田唄がある。千葉県香取市の香取神宮御田植祭,大阪府大阪市の住吉大社で行なわれる御田植祭などの行事が有名。田植えに関する大規模な行事は,広島県と島根県の山間部を中心に伝承されている囃子田(はやしだ)である。ここではサンバイ(→さんばい様)がささらをすってリードし,早乙女たちが田唄をうたって田植えをし,笛,太鼓,鉦が囃す。囃子田の歌謡は,朝の神おろしから日没までの一日のかたちに構成され,歌詞を記した古い歌本も現存し,日本の歌謡や民俗芸能の研究にとって貴重な資料となっている。

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