田村山古墳(読み)たむらやまこふん

日本歴史地名大系 「田村山古墳」の解説

田村山古墳
たむらやまこふん

[現在地名]北会津村和合

会津盆地の中央平坦部、北流する阿賀川みや川のほぼ中間点に位置し、標高約一九二メートルの微高地上に立地する。「会津石譜」に「昔長者有テ灰ヲ捨テ糠ヲ捨タル地ノ高ク壇ト成ト伝ヘリ」とあり、古くはぬか塚とよばれた。付近に灰塚が存在し、大正一〇年(一九二一)開田で削平されてしまったが、近世にこれらの古墳から鏡片と管玉が出土したことが同書などで知られている。昭和三年(一九二八)この古墳を村人が発掘し、内行花文鏡二面・碧玉製管玉・ガラス製小玉・鉄剣や直刀の残欠などが出土した。これらの遺物は現在田村山地区の所蔵で、県指定重要文化財。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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