田津村(読み)たづむら

日本歴史地名大系 「田津村」の解説

田津村
たづむら

[現在地名]桜江町田津

川戸かわど村の東、江川中流域左岸のとび(五八四・三メートル)の北麓に位置する。江川が緩やかに湾曲する内側に形成された氾濫原を主要な耕地とし、集落洪水を避けて山際石垣を築き、街村の形態をとる。弘治二年(一五五六)四月二七日の小笠原長雄判物写(坂根家文書)によると、福屋上野介ら福屋勢は小笠原氏の本拠であった温湯ぬくゆ(現川本町)を奇襲しようとしたところ、「田津」において坂根筑前守ら小笠原勢と遭遇、合戦の末討取られている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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