田町・向寺町
たまち・むかいでらまち
[現在地名]白河市田町・向寺・六反山・葉ノ木平・大久保・女石・外薄葉・羅漢前・羅漢山・羅漢・内薄葉・薄葉・士多町・士多町東・金子平
小峰城の東、阿武隈川の右岸丘陵に位置する。郷帳類には田町・田町村などとして高付される。田町は奥州道中沿いの両側町で南北に連なり、小峰城の田町門口が西側にあり外堀に接する。南は横町に続き、北は阿武隈川を渡り会津方面に至る白河街道(会津街道)が分岐する。奥州道中根田宿へ八町余、白河街道の大谷地村境まで一〇町余。矢吹宿(現矢吹町)方面からの白河城下の入口にあたり、北端に大木戸(冠木門)がある。城下通り五町のうちで長さ二四三間。向寺町は田町と阿武隈川を挟んだ北対岸に位置し、長さ二〇四間(白河風土記)。大木戸と阿武隈川の間にはもと川原町があり、町家が一三軒ほどあったが享和三年(一八〇三)の大洪水で流失した(文政六年「白河宿明細帳」遠藤家文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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