由良城跡
ゆらじようあと
由良地区には中世に築かれた古城山と、近世初頭に築かれた成ヶ島の二つの城跡がある。中世の由良城跡は北東部にあり、明和二年(一七六五)の新川口開削までは由良湊の入海の最奥部に位置していた。同城は戦国時代後半に築かれ、淡路の有力国人安宅氏が在城したという(味地草)。これとは別に慶長一五年(一六一〇)淡路国を与えられた池田忠雄は、同一八年に岩屋城(現淡路町)から由良に移り、入海の東岸成山に築城した(味地草)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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