甲の袈裟(読み)こうのけさ

精選版 日本国語大辞典 「甲の袈裟」の意味・読み・例文・類語

こう【甲】 の 袈裟(けさ)

すべて同質、同色の衣で作った「平袈裟」に対して、へりなどに黒布を用いた袈裟僧綱有職高僧が着用した。律師から法印までは紫甲を、有司の僧は黄甲を、威儀師は赤甲を用いた。甲の袈裟を着用した僧を、甲衆(かっしゅ)、甲僧と呼ぶ。
今昔(1120頃か)一四「甲の袈裟を着せる僧共十人許」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android