甲斐国郷帳(読み)かいのくにごうちよう

日本歴史地名大系 「甲斐国郷帳」の解説

甲斐国郷帳(元禄郷帳)
かいのくにごうちよう

一冊

成立 元禄一五年

原本 国立史料館

解説 元禄一〇年に幕府が作成を命じた国絵図付録郷村高帳は、浄書献上本では村名と高のみが記載されたが、支配関係のみを記した郷村帳も伝存し、甲斐国はこの別系統本が残る。村高の記載はなく郡高のみ記載され、枝郷も数えて山梨郡一四六村・六万九千七〇七石余、八代郡一七九村・六万一千三七四石余、都留郡一八八村・一万九千六八一石余、巨摩郡三三六村・一〇万二千二六〇石余とある。

活字本 関東甲豆郷帳


甲斐国郷帳(天保郷帳)
かいのくにごうちよう

一冊

成立 天保五年

原本 国立公文書館

解説 天保二年に幕府の命により諸国領主から提出され、同五年に幕府勘定所において一括作成された郷村高帳。元禄郷帳との村名の比較が注記されている。各郡の計は山梨郡一四六村・七万九千五一五石余、八代郡一八〇村・六万七千八六七石余、都留郡一〇七村・二万一千五六八石余、巨摩郡三三六村・一四万三千二〇八石余。

活字本 内閣文庫所蔵史籍叢刊

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android