20世紀日本人名事典 「甲賀ふじ」の解説
甲賀 ふじ
コウガ フジ
- 生年
- 安政4年1月7日(1857年)
- 没年
- 昭和12(1937)年11月16日
- 出生地
- 摂津国三田(兵庫県三田市)
- 学歴〔年〕
- 神戸英和女学校〔明治15年〕卒
- 経歴
- 摂津三田藩士の娘として生まれる。はじめ同藩主九鬼隆義の邸宅に奉公するが、明治4年九鬼の勧めでキリスト教宣教師デーヴィスの家に移り、英語を学んだ。7年キリスト教に入信。のち神戸英和女学校に進み、在学中から卒業後の19年まで同校舎監を務めた。20年幼児教育を志してアメリカに留学。ケンブリッジやボストンの保母養成所を修了したのち帰国し、神戸の頌栄保母伝習所講師と頌栄幼稚園の保母とを兼務した。24年には広島英和女学校に招かれ、その付属幼稚園の設立に参画。次いで30年ハワイに渡り、ホノルルで幼児教育の指導に当たった。その後、日本女子大学付属豊明幼稚園主任や森村幼稚園主事などを歴任し、昭和4年に引退。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報