甲香(読み)コウコウ

精選版 日本国語大辞典 「甲香」の意味・読み・例文・類語

へなたり【甲香】

  1. 〘 名詞 〙 粉末にして煉香(ねりこう)材料とするアカニシの蓋(ふた)貝香(かいこう)。こうこう。
    1. [初出の実例]「甲香は、ほら貝のやうなるが、ちひさくて、口のほどの、細長にして出でたる貝のふたなり。武蔵国金沢といふ浦にありしを所の者はへなたりと申侍るとぞ言ひし」(出典:徒然草(1331頃)三四)

こう‐こうカフカウ【甲香】

  1. 〘 名詞 〙 薫物(たきもの)に用いるある種の巻き貝の蓋の一部。粉末にして香料に混ぜてたく。へなたり。貝香。〔法隆寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「甲香」の解説

甲香 (ヘナタリ)

動物。ウミニナ科の貝

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android