最新 地学事典 「男体火山」の解説
なんたいかざん
男体火山
Nantai volcano
日光火山群中の成層火山。気象庁の活火山名は男体山。標高2,484.4m。山頂に直径約1kmの火口をもつ。後期白亜~古第三紀火成岩類などを基盤とし,日光火山群の丹勢・大真名子火山噴出物を覆う。活動期は3回認められる。第1期活動は約3万年前以降の男体小川テフラの噴出で始まり,約1.7万年前までに現在の成層火山体の主要部を形成した。第1期活動の溶岩流の流出に伴い南麓に中禅寺湖が形成された。第2期活動(約1.7万年前)では2種の安山岩~デイサイトマグマの連続噴出によるプリニー式噴火が発生し,降下テフラ層(男体今市・七本桜テフラ)と火砕流堆積物を形成。西麓に流下した火砕流により戦場ヶ原湿原が形成された。第3期活動は,山頂火口から北麓への御沢溶岩の流下(約1.4万年前)に始まり,約7,000年前まで複数回の水蒸気・マグマ水蒸気噴火が山頂火口内で発生した。岩石はかんらん石玄武岩・複輝石安山岩・ホルンブレンド複輝石デイサイトなど。
執筆者:石﨑 泰男
参照項目:日光火山群
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

