男山村(読み)おとこやまむら

日本歴史地名大系 「男山村」の解説

男山村
おとこやまむら

[現在地名]岩滝町字男山

現岩滝町北東部に位置し、北を国分こくぶん(現宮津市)と接する。天橋立周辺で最も早く開けた地域。北部中郡に通じる道は間人たいざ街道の一部で古道である。

慶長検地郷村帳に高六二六・九五石「男山村」とあるが、延宝九年(一六八一)の延高で一千四〇石余となった(天和元年宮津領村高帳)。宮津藩領。幕末期の戸口は一二二軒、六〇七人(与謝郡誌)

小字法王寺ほうおうじにあった法王寺古墳は早くから損壊を受けていたが、調査の結果、全長約八〇メートル、後円部直径五五メートル、前方部幅三〇メートルの五世紀中頃の前方後円墳であったことが判明した。表面には三段の葺石と埴輪円筒列を並べ、蓋の総長二一〇センチの組合式長持形石棺と石枕を主体部にもち、埴輪棺を納めた墓壙をもっていたことも認められた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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