阿蘇海(読み)あそかい

精選版 日本国語大辞典 「阿蘇海」の意味・読み・例文・類語

あそ‐かい【阿蘇海】

京都府宮津市宮津湾南西に位置する潟湖砂州の天の橋立の発達で宮津湾から分離浦島伝説で名高い。与謝海(よさかい・よさのうみ)

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デジタル大辞泉 「阿蘇海」の意味・読み・例文・類語

あそ‐かい【阿蘇海】

京都府北部、宮津湾南西奥にある内海天橋立あまのはしだて砂嘴さしによって区切られたもので、周囲16キロメートル、面積4.8平方キロメートル、水深14メートル。最南端の文殊もんじゅ対岸天橋立との間にある狭い水道(文殊切戸きれと)で宮津湾に通じている。丹後天橋立大江山国定公園に属する。与謝よさの海。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「阿蘇海」の意味・わかりやすい解説

阿蘇海
あそかい

京都府北部にある潟湖(せきこ)。与謝海(よさのうみ)ともいう。長さ約3.3キロメートルの天橋立(あまはしだて)の砂州(さす)によって宮津湾と隔てられる。面積5.2平方キロメートル、周囲14キロメートル、最大深度14メートル。西端には野田川が小三角州をつくって流入し、また宮津湾とは天橋立南端の「文殊(もんじゅ)の切戸(きれと)」とよばれる狭い水路で通じているにすぎないので、海水の交流は少なく、塩分は低い。丹後天橋立大江山(たんごあまのはしだておおえやま)国定公園の一部。

織田武雄


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改訂新版 世界大百科事典 「阿蘇海」の意味・わかりやすい解説

阿蘇海 (あそかい)

与謝(佐)海,与謝内海ともいう。京都府の日本海側,天橋立によって画された宮津湾奥西側の潟湖。宮津市と与謝野町にまたがる。天橋立南端の切れ口によって東側の宮津湾と続いており,阿蘇海西岸には野田川が流入している。日本三景の一つである天橋立とともに,古来詩歌に詠まれた景勝の地である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「阿蘇海」の意味・わかりやすい解説

阿蘇海
あそかい

京都府北部,宮津湾の西岸にある天橋立によって宮津湾と分けられた内海。与謝海ともいう。面積 4.9km2,周囲 16km。平均水深 8.4m。砂州南端にある「文珠の切戸」と呼ばれる水路で宮津湾と連絡している。冬にはコハクチョウカモ類,カモメ類など多くの鳥が渡来する。丹後天橋立大江山国定公園に属し,沿岸には史跡や名勝が多い。

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