畠山勇子(読み)はたけやま ゆうこ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「畠山勇子」の解説

畠山勇子 はたけやま-ゆうこ

1865-1891 明治時代女性
元治(げんじ)2年1月2日生まれ。離婚して上京し,魚問屋ではたらく。明治24年ロシア皇太子が大津市で襲撃された大津事件をきき国の将来をうれえ,5月20日京都府庁の門前で自殺した。27歳。安房(あわ)(千葉県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の畠山勇子の言及

【大津事件】より

…天皇は京都に行幸して皇太子を見舞い御前会議で謝罪使のロシア特派を決定した(ロシアの辞退で中止)。女中奉公をしていた畠山勇子は,国家の危難を救うために国民のなかから命をささげてロシアに詫びるものが必要であると考え自殺した。成立直後の松方正義内閣は,緊急勅令で内務大臣に新聞雑誌などの関係記事を事前検閲させた。…

※「畠山勇子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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