異化作用(読み)いかさよう

精選版 日本国語大辞典 「異化作用」の意味・読み・例文・類語

いか‐さよう イクヮ‥【異化作用】

〘名〙
① 生物体の物質代謝うち、体内の複雑な化合物をより簡単な物質に化学的に分解する作用。その際、放出されるエネルギーが生活活動に利用される。⇔同化作用②。
言語学で、互いに隣接し、また近くに位置した二音が、差異を強めたり、新たにつくり出したりして、類似点のより少ない音に変化すること。隣接している二音間に見られる場合は隣接異化と呼ばれ、近くに位置しているが隣接してはいない二音間に見られる場合は離隔異化と呼ばれる。⇔同化作用

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デジタル大辞泉 「異化作用」の意味・読み・例文・類語

いか‐さよう〔イクワ‐〕【異化作用】

異化2

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化学辞典 第2版 「異化作用」の解説

異化作用
イカサヨウ
dissimilation, catabolism

生体における物質代謝において,より簡単な物質に分解する過程

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「異化作用」の解説

異化作用

 →異化

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典内の異化作用の言及

【同化作用】より

…単に同化ともいう。異化作用(catabolism,dissimilation)はその逆に生体物質を分解する活動をいう。同化作用と異化作用は新陳代謝の二大局面であり,通常,前者は吸エルゴン性でATPをエネルギー源として要求し,後者は発エルゴン性でATPの産生に役だつ。…

※「異化作用」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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