疋野神社(読み)ひきのじんじや

日本歴史地名大系 「疋野神社」の解説

疋野神社
ひきのじんじや

[現在地名]玉名市立願寺

小岱しようだい山南麓、立願寺りゆうがんじ集落の東の台地に鎮座する。旧県社。祭神は製鉄神の波比岐神大年神境内に菅原神社三社・池田いけだ神社・拝高はいたか天神社・稲荷神社がある。創建の時期は不明。「続日本後紀」承和七年(八四〇)七月二七日条に「以肥後国玉名郡疋石神官社焉」とあり、この時官社に列せられた。「延喜式」神名帳に「疋野ヒキノ神社」とみえる。玉名郡司で付近一帯の開発者でもあった日置氏の氏神として祀られたとされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「疋野神社」の解説

疋野神社

熊本県玉名市、玉名温泉付近にある神社。延喜式内社。旧県社。祭神は波比岐神(はいきのかみ)、大年神(おおとしのかみ)。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の疋野神社の言及

【玉名[市]】より

…菊池川上流の石貫にナギノ横穴群(史)や穴観音横穴(史),玉名に大坊古墳(史)などの装飾古墳がある。小岱山麓の立願寺(りゆうがんじ)は奈良時代に同名の寺が建立された地で,付近に郡家(ぐうけ)(郡の役所),郡倉が置かれ,9世紀には疋野(ひきの)神社が式内社となるなど,古代から当地方の中心であった。1200年前に疋野長者が発見したと伝え,古くは立願寺温泉と呼ばれた,豊富な湯量で知られる玉名温泉(単純泉,45~50℃)もある。…

※「疋野神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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