鋭くて歯切れのよいことば。また威勢よくまくし立てる江戸っ子弁をいう。とくに「啖呵を切る」という成語で用いられることが多く、胸のすくような、鋭く、歯切れのよい口調で相手にまくし立てることをいう。語源については、「痰火(たんか)」から転じたとする説が有力である。「痰火」は痰の出る病、あるいは咳(せき)を伴って激しく出る痰をいい、のどや胸につかえた痰が切れて、胸がすっきりした状態を「痰火を切る」ということから、「痰火」に「啖呵」をあて、先に述べた「啖呵を切る」というようになったといわれる。また、仏語「弾呵(だんか)」からの転語説もある。弾は弾劾、呵は呵責(かしゃく)を意味し、維摩居士(ゆいまこじ)が十六羅漢や四大菩薩(ぼさつ)を閉口させた故事による天台宗の方等部の教意で、自分だけが成仏(じょうぶつ)すればよいとする小乗の修行者の考えを強くたたき、しかりつけることをいい、転じて「啖呵」の字をあて、相手を激しくののしることの意となったとされる。
[棚橋正博]
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月節 (12月前半) のことで,太陽の黄経が 285°に達した日 (太陽暦の1月5日か6日) に始り大寒 (1月 20日か 21日) の前日までの約 15日間...