痼疾(読み)こしつ

精選版 日本国語大辞典 「痼疾」の意味・読み・例文・類語

こ‐しつ【痼疾】

〘名〙
① 長くなおらない病気持病
続日本紀‐養老元年(717)一一月癸丑「自余痼疾、咸皆平癒」
青春(1905‐06)〈小栗風葉〉夏「園枝の父の尚徳は痼疾(コシツ)胃病が終(つひ)癌腫となって」 〔漢書‐賈誼伝〕
② ある物事に執着するくせ。こりかたまったくせ。
※再昌草‐文亀二年(1502)六月五日「未朝簪生有涯、何時痼疾老烟霞
文明論概略(1875)〈福沢諭吉〉二「必竟古を慕ふの痼疾よりして妄に古人尊崇し」

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デジタル大辞泉 「痼疾」の意味・読み・例文・類語

こ‐しつ【×痼疾】

容易に治らないで、長い間悩まされている病気。持病。「幼時からの痼疾に悩む」

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普及版 字通 「痼疾」の読み・字形・画数・意味

【痼疾】こしつ

長患い。〔東観漢記、光武帝紀〕(中元元年)是の時、泉(れいせん)京師に出づ。郡國の泉を飮む、痼疾も皆(い)ゆ。獨(た)だ眇蹇(べうけん)(すがめと足なえ)ののみ(い)えず。

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