朝日日本歴史人物事典 「白石艶子」の解説
白石艶子
生年:寛政7(1795)
幕末の歌人,勤王商人の母。長州下関(山口県)の廻船問屋に生まれる。白石敬貞と久子の子。婿養子卯兵衛資陽を迎え共に国学,和歌を学んだ。勤王家の息子正一郎を助けて,その妻加寿子らと共に高杉晋作,野村望東,平野国臣,京都を追われた七卿ら,白石家に逗留した勤王の志士や公家ら400人余の世話をした。歌集『千年集』(下関市教育委員編『白石家文書』)がある。
(柴桂子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報