白道路村(読み)はそうじむら

日本歴史地名大系 「白道路村」の解説

白道路村
はそうじむら

[現在地名]綾部市白道路町

さい川中流左岸の支谷に東西に開け、東は上八田かみやた村、西北物部ものべ村・志賀しが村。南は遠坂とおざか峠を経て有岡ありおか村に至る。小字におく中村なかむら・遠坂がある。物部四箇の一。

地名の初見は寛正二年(一四六一)の何鹿郡所領注文(安国寺文書)で「はさうち」とある。

元禄一三年(一七〇〇)の知行所村高付帳によれば、旗本城下藤懸氏領(高六五四石余)と園部藩領(高九六石余)との相給。

村の境界には東境に杉、西には松を植え、これを境杉さかいすぎ境松さかいまつとよんだという。天保九年(一八三八)御料巡見使通行の際にはこの境杉で知行所役人が出迎えた様子が支配方書留(石井家文書)に記されている。

<資料は省略されています>

この地域は谷が浅いため水が乏しく干損をこうむることがあり、溜池が重要視されてきたが、当村内では文政七年(一八二四)稗田ひえだ池、天保三年に奥池の修理、天保五年にはさま池の修理、安政三年(一八五六)に大畑口新池取立などが相次いで行われている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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