白間津のオオマチ(読み)しらまづのオオマチ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「白間津のオオマチ」の意味・わかりやすい解説

白間津のオオマチ
しらまづのオオマチ

千葉県南房総市千倉にある白間津の日枝神社で 4年に 1度,7月第 4週の金曜日から日曜日に行なわれる祭り。初日が宵宮祭,2日目が本祭(ほんまち)で,神輿浜降りと,太陽(日天)と月(月天)を模したとされる高さ 10mもの大幟を若者たちが仮宮に向けて競争で引くオオナワタシがある。後祭(あとまち),オノボリ,オカエリなどと呼ばれる最終日には,神輿が日枝神社に還御して,境内でささら踊り(→ささら)が繰り広げられる。ささら踊りは,背中に日天,月天の飾りを負い,赤熊(しゃぐま)をかぶり,腹に小鼓をつけた仲立ちの少年 2人を中心に,女子のささら組が円陣をつくり,歌い方によるささら歌に合わせて,手に扇や綾を持ち,ときにささらをすりながら優雅に踊る。仲立ちの 2人は,神社での祭典の際には,神座のかたわらに座って参列者の拝礼を受ける。国の重要無形民俗文化財

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android