百々陶器窯跡(読み)どうどうとうきようあと

日本歴史地名大系 「百々陶器窯跡」の解説

百々陶器窯跡
どうどうとうきようあと

[現在地名]田原町六連 一本木

百々の村落から七〇〇メートルほど西方の街道北側、標高約四〇メートルの丘陵南斜面に位置し、二基が並列している。付近陶片の調査によれば、一三世紀前半代のものと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

国指定史跡ガイド 「百々陶器窯跡」の解説

どうどうとうきかまあと【百々陶器窯跡】


愛知県田原(たはら)市六連町にある窯跡。市の中心部から南東へ4km、丘陵斜面の山林中に位置する古窯跡。戦後、窯業生産史の研究がさかんになって渥美半島に分布する古窯跡の性格が明らかになり、渥美古窯跡群は平安時代後期~鎌倉前期までに生産していたものが多く、田原市付近も同様の性格の古窯跡がほとんどであることがわかった。遺物からこの窯も、平安時代末期~鎌倉時代のものと考えられ、1922年(大正11)に国の史跡に指定された。南向きの斜面を利用して、トンネル状に掘り抜いた窖窯(あながま)が2基並んで構築され、山茶碗、小皿、壺、鉢などが焼かれていた。豊橋鉄道渥美線三河田原駅から車で約18分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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