百八(読み)ヒャクハチ

デジタル大辞泉 「百八」の意味・読み・例文・類語

ひゃく‐はち【百八】

仏教で、人間煩悩ぼんのうの数。数珠じゅずたまの数、鐘をつく回数などをこれになぞらえる。
1年の十二か月・二十四節気七十二候を合わせた数。

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精選版 日本国語大辞典 「百八」の意味・読み・例文・類語

ひゃく‐はち【百八】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 数の一〇〇と八の合計。多く、人間の煩悩をすべて数えた数をいう。百八煩悩。また、それになぞらえて、一〇八の珠をつなぐところから、数珠(じゅず)をさしてもいう。
    1. [初出の実例]「百八樌子、方馬絆」(出典:三教指帰(797頃)下)
  3. 一年の、一二か月・二十四気・七十二候を合わせた数。
  4. ひゃくはち(百八)の鐘」の略。
    1. [初出の実例]「其様(そん)な事云(いっ)てると百八鐘(ヒャクハチ)が鳴り出さあな」(出典落語掛取(1896)〈四代目橘家円喬〉)

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