二十四節気(読み)にじゅうしせっき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

二十四節気
にじゅうしせっき

1年を太陽の動きに合わせて 24の気に分けた昔の分類。二十四気ともいう。太陰太陽暦の1年は,平年(12ヵ月)では 354日と 355日,閏年(13ヵ月)では 383日と 384日の四つである。そこで季節の移り変わりを知るには太陽の動きを考える必要がある。冬至(太陽の黄経 270°)から次の冬至までの期間を,太陽の黄経によって 12等分した区分点中気,さらにその間を2等分した区分点を節気といい,12の中気と 12の節気を合わせて,これを二十四節気という。二十四節気の名前は次のとおりである。

立春1雨水1.5啓蟄2春分2.5清明3穀雨3.5
立夏4小満4.5芒種5夏至5.5小暑6大暑6.5
立秋7処暑7.5白露8秋分8.5寒露9霜降9.5
立冬10小雪10.5大雪11冬至11.5小寒12大寒12.5

右肩に 1から 12までの数字を付したのは 1月から 12月までの各節気で,1.5から 12.5までの端数を付したのは 1月から 12月までの各中気である。中国では明時代の暦まで,日本では寛政暦までの二十四節気は,太陽の平均黄経によって等分したが,それ以後は太陽の真黄経によって等分することに改められた。前者を平気,後者を定気という。平気では二十四節気の間隔は一定であるが,二至二分は真のものと一致せず,定気では二十四節気の間隔は一定しないが,二至二分は真のものと一致する。

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デジタル大辞泉の解説

にじゅうし‐せっき〔ニジフシ‐〕【二十四節気】

太陰太陽暦で、季節を正しく示すために用いた語。1太陽年を太陽の黄経によって24等分し、その分点に節気と中気を交互に配列し、それぞれに季節の名称を与えたもの。正月節は立春、正月中は雨水などと表す。立春雨水啓蟄春分清明穀雨立夏小満芒種夏至小暑大暑立秋処暑白露秋分寒露霜降立冬小雪大雪冬至小寒大寒。二十四節。二十四気。節気。

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百科事典マイペディアの解説

二十四節気【にじゅうしせっき】

中国,日本の太陰太陽暦で暦日と季節を合わせるために設けた,12個の中気と12個の節気の総称で,二十四気または単に節気ともいう。節気,中気を交互に配列するが,その決め方に平気法と定気法がある。平気法は1年の長さを365.25日とすると,これを24で割った15.21875日が節気から中気までの日数と定める方法で,冬至点は特定の月(11月)に固定し,各月に中気を固定するという原則を定めた。太陰太陽暦の1ヵ月(約29.5日)は中気から中気までの間隔(約30.4日)より少し短いので中気を含まない月が生ずる。そこでこの月を閏(うるう)月とすれば1年の中でどこに閏を置くかが決定される。この閏月の決定法を歳中置閏(さいちゅうちじゅん)法という。 定気法は黄道を15°おきに24等分し,太陽が各分点を通過する時点で節気,中気の日付を決める方法で,たとえば太陽が黄経0°の点を通過するときを春分と呼び,2月の中気とし,15°の点では清明,3月の節気とする。しかし太陽の動きは一定でなく,たとえば夏至から大暑までの黄道上30°をいくのに31日11時間かかるのに,冬至から大寒までの30°をいくのに29日10時間しかかからない。後者は太陰太陽暦の1ヵ月より短く,中気を含まない月が1年に2度,3度と生じたり,その前後では二つの中気を含む月もでき,歳中置閏法は適用できず,置閏法は複雑となる。中国では清代の時憲暦以降,日本では1844年の天保暦以降,定気法を採用(現在のいわゆる旧暦も定気法)。 なお,二十四節気以外に季節の目安として設けられた特定の日や期間を雑節という。また節気の間をさらに3等分し七十二候とする方法も中国から日本に伝えられ,日本の実情に合わせて修正されたりしたが,現在でも生きているのは7月初めの半夏生(はんげしょう)のみである。
→関連項目季節夏至小寒大寒中国暦立夏立秋立春立冬暦注

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とっさの日本語便利帳の解説

二十四節気

太陰暦の一年を太陽の黄経に従って二四等分し、各区分点の日にその季節を表す呼称をつけたもの。日付は、年によって若干前後する。

二十四節気

→「日常生活で役に立つ!編 今日は何の日?」の「二十四節気」

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日本文化いろは事典の解説

二十四節気

二十四節気とは、節分を基準に1年を24等分して約15日ごとに分けた季節のことで、1ヶ月の前半を「節」、後半を「中」と言います。その区分点となる日に季節を表すのにふさわしい春・夏・秋・冬などの名称を付けました。

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占い用語集の解説

二十四節気

一年を24等分し、その区切りに名前を付けたもの。太陰暦を使用していた時代に、季節を現すための区切りとして考え出された。現在でも季節の節目に使われ、立春・春分・秋分・夏至・冬至が日常的に使われている。

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世界大百科事典 第2版の解説

にじゅうしせっき【二十四節気】

12個の中気と12個の節気の総称で,中国の戦国時代に成立した。節気ないし二十四気とも略称する。
[中国]
 12個の中気と12個の節気は交互におかれた。二十四節気は,太陰太陽暦を使用してきた中国の暦法の場合,各月を決定し季節を知るうえでの目印であった。初期には北斗七星の斗柄が指す方角によって各月を決め,《書経》尭典(ぎようてん)に見えるように春,夏,秋,冬の季節を知るために,それぞれ鳥(うみへび座α星),火(さそり座π星),虚(みずがめ座β星),昴(すばる,プレヤデス)の南中時によって春分,夏至,秋分,冬至の二分二至を決めたが,やがて季節の変化を示す節気は太陽の動きによって決められるようになった。

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大辞林 第三版の解説

にじゅうしせっき【二十四節気】

太陰太陽暦で季節を正しく示すために設けた暦上の点。一太陽年を24等分し、立春から交互に節気・中気を設け、それぞれに名称を与えた。例えば、一月節気を立春、一月中気を雨水、八月中気を秋分などと呼ぶ。表では現在の太陽暦で概略の月日を示した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

二十四節気
にじゅうしせっき

中国・日本の太陰太陽暦で季節を調節していくために設けられた、黄道上の24個の標準になる点を二十四節気とよぶ。太陰太陽暦では毎年の日数が同一ではなく、暦日と季節の関係が変動して、そのずれは、大きい場合1か月ほどにも達する。このずれをなくして季節を調整するために、1年の長さを冬至から始めて24等分し、各分点を太陽が通過するときの時候を表す名称をつけて、これを二十四節気と称した。1か月に2分点ずつを割り当て、先のものを節気、後のものを中気と名づけ、これに月名を冠して、二月節啓蟄(けいちつ)、二月中春分というように称する。これは平気法といわれるもので、節から節まで、中から中までの日数は30.44日であるから、1暦月より長いので中気を含まない月が生ずる。この月を閏(うるう)月とする。
 ところが清(しん)朝の時憲(じけん)暦になって、黄道上を冬至点から始めて15度ずつの24分点を設け、太陽がこの点を通過するときを二十四節気とした。そうすると太陽が黄道上を15度ずつ進む日数は不等となるが、実際の時候を表すことになる。これを定気法という。閏月の置き方は平気法と同様であって、中気のない月を閏月とするが、冬至はかならず11月に、春分は2月に、夏至は5月に、秋分は8月に含まれるようにし、閏月はこの規定に反しないように挿入する。日本でも1844年(弘化1)から施行された天保(てんぽう)暦はこの定気法に従っている。[渡辺敏夫]
 なお中国の二十四節気は、2016年にユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録された。[編集部]

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精選版 日本国語大辞典の解説

にじゅうし‐せっき ニジフ‥【二十四節気】

〘名〙 陰暦で、太陽の黄道上の位置によって定めた季節区分。初期の陰暦では一年を二十四等分した平気(へいき)であったが、後に黄道を二十四等分した定気(ていき)を採用した。立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨・立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑・立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降・立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒。二十四気節。二十四気。二十四節。二十四時。〔余叢考‐巻三四・二十四節気名〕

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