百囀(読み)ももさえずり

精選版 日本国語大辞典 「百囀」の意味・読み・例文・類語

もも‐さえずり‥さへづり【百囀】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 多くの鳥がいろいろな声でさえずること。鳥がにぎやかにさえずること。
    1. [初出の実例]「つれづれを何につけてか慰めんももさえつりの鳥なかりせば〈藤原仲実〉」(出典:永久百首(1116)春)
  3. 転じて、多くの人が一度にしゃべること。また、次から次へとしゃべりまくること。
    1. [初出の実例]「物もらひの百(モモ)さへずり」(出典滑稽本浮世風呂(1809‐13)二)

ひゃく‐てん【百囀】

  1. 〘 名詞 〙 鳥などがさまざまにさえずること。
    1. [初出の実例]「鶯百囀、雁一行」(出典:本朝文粋(1060頃)一・遠久良養生方〈兼明親王〉)
    2. [その他の文献]〔劉孝綽‐詠百舌〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「百囀」の読み・字形・画数・意味

【百囀】ひやくてん

多くの鳥の声。

字通「百」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android