百曲堤輪中
ひやくまがりづつみわじちゆう
佐波輪中ともいい、西を長良川、北を百曲川(現荒田川)、南を境川に囲まれた地域の囲堤。現柳津町に属する上佐波村・中佐波村・下佐波村・高桑村と現岐阜市の西鶉村・中鶉村・東鶉村・次木村・日置江村・茶屋新田・高河原村の計一一ヵ村が輪中内にあった。百曲川の北(上位)には加納輪中があり、当輪中を百曲堤下組、加納輪中を百曲堤上組ともよんだ。近代に入って両輪中を総称して加納輪中といい、のち荒田川水利組合と改称した。
境川は天正一四年(一五八六)以前は木曾川本流路で、三河川に囲まれた当地域は古くから河水の氾濫に苦しんできた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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