日本歴史地名大系 「百木田中村」の解説 百木田中村ももきたなかむら 福島県:耶麻郡熱塩加納村百木田中村[現在地名]熱塩加納村米岡(よねおか)上野(うわの)村の北西、南流する濁(にごり)川左岸にあり、集落は会津盆地の北端、円(えん)ノ花(はな)山(八二五・四メートル)の南麓に位置する。宮前(みやのまえ)・日照田(ひでりだ)・明戸(あけと)・上窪(うわくぼ)・百木沢(ももきざわ)の端村がある。代々当村の肝煎を勤めた上野家に残る系図によれば、同家の祖上野長光が文永年中(一二六四―七五)頃に当地で五〇〇余石を開いたのが村の始まりという。また単に田中村とも称したが、中世には加納庄百木郷内であったため、百木田中の村名が生じたと伝える。「伊達天正日記」天正一七年(一五八九)一〇月三日条によれば、同日「北方もゝき」から黒川(くろかわ)城(現会津若松市)の伊達政宗のもとへ鷂が届けられている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by