百部科(読み)びゃくぶか

精選版 日本国語大辞典 「百部科」の意味・読み・例文・類語

びゃくぶ‐か‥クヮ【百部科】

  1. 〘 名詞 〙 単子葉植物の科名。三属約三〇種が知られ、日本から東南アジア、オーストラリア北部と北米南東部に分布する。直立またはつる状の多年草。草は対生、互生または輪生し葉柄があり、主葉脈平行でそれと交わる多数の葉脈がある。花は葉腋について放射相称両性まれに雌雄異株、単生または集散花序になる。花被は四。雄しべは四。子房上位一室、数個の胚珠がある。果実は蒴果(さっか)また液果様。日本にも自生するナベワリ、ヒメナベワリなど二属五種を、葯(やく)の先端に付属物がなく、また、下垂した胚珠を持つことなどから、独立の科として扱うことがある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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