皆月村(読み)みなづきむら

日本歴史地名大系 「皆月村」の解説

皆月村
みなづきむら

[現在地名]門前町皆月

餅田もちだ村の北、傾斜地を後背とする海岸に立地。垣内しん村・いま村・なか村がある。地名は船が着く湊の水津城みつきに由来するという。標高約一五九メートルの山の中腹、通称じようこしに皆月城があったと伝え、「能登志徴」は城主奥平氏とする。近くに折矢おりや石休場いしやすみばなどの地名が残り、隣村餅田村の館跡との関連が考えられている。中世志津良しつら庄の内。大永元年(一五二一)から天文五年(一五三六)頃と推測される渓和尚志津良庄年貢帳(棘林志)に「皆月分」とみえ、一千四一九束二把刈・年貢銭一七貫七〇〇文の田地があった。天正一五年(一五八七)七月四日の年貢算用状案(刀禰文書)によれば、志津良庄の前年分の高一千五五二俵余のうち一〇俵が「皆月」の彦に与えられていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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