日本歴史地名大系 「皮籠村」の解説 皮籠村かわごむら 福島県:白河市皮籠村[現在地名]白河市白坂(しらさか)白坂村の北、谷津田(やんた)川の南岸で藤野(ふじの)川の水源付近に位置する。奥州道中に沿い、両側に家が連なり、北は白河城下(宿)、南は白坂宿に通じる。革籠・皮子とも記された。村名の由来について、承安年間(一一七一―七五)出羽の商人橘次・信高兄弟が砂金を交易して戻る途中群盗に殺害され、兄弟が所持していた皮籠から財宝が奪われた。里人はこれを哀れんで葬り、碑を建てたといい、以来吉野(よしの)宿と称していたのを皮籠村としたという伝承がある(白河風土記)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by