盆と正月がいっしょに来たよう(読み)ぼんとしょうがつがいっしょにきたよう

精選版 日本国語大辞典 の解説

ぼん【盆】 と 正月(しょうがつ)がいっしょに来(き)たよう

  1. きわめて多忙なこと。また、嬉しいことの重なること。盆も正月一時に来た。
    1. [初出の実例]「盆と正月が一緒に来たより、まだまだ騒ぎな此の取込み」(出典:歌舞伎・音駒山守達源氏(大仏供養)(1873)四幕)

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ことわざを知る辞典 の解説

盆と正月が一緒に来たよう

準備のためにきわめて忙しく立ち働く様子のたとえ。また、うれしいことが重なることのたとえ。盆も正月も一時(一度)に来た。

[使用例] 二十二歳まで、一度もなかったことが、一夜にして、こうなのである。まるで、お盆とお正月が一度に来たようなものだ[源氏鶏太結婚の条件|1963]

[解説] 盆と正月は、日本の二大年中行事で、前々から準備をして迎えるもので、多くの手間がかかり、忙しさは並大抵ではありませんでした。しかし、新年を新たな気持ちで迎え、また祖先の霊を供養することに加え、ふだんは別々に暮らしている家族や親族一堂に会する喜びにあふれた時期でもあることが、ことわざの比喩を支えています。

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