昭和期の小説家 日本文芸家協会理事;直木賞選考委員。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
小説家。富山市生まれ。本名田中富雄。17歳から詩作に専念、『新日本詩人』同人となり、詩を発表。富山商業卒業後、大阪の住友合資会社に入社、サラリーマン生活を送るかたわら懸賞小説に応募する。1947年(昭和22)『たばこ娘』が『オール読物』に採用されてデビューし、51年『英語屋さん』(1951)、『颱風(たいふう)さん』(1951)ほかで直木賞を受賞。『三等重役』(1951~52)、『停年退職』(1962)など作者の26年間にわたるサラリーマン体験を基底としたユーモアとペーソスに富む作品に特色が出ている。その後、サラリーマンの怨念(おんねん)や復讐(ふくしゅう)を描いて新境地を開き、『幽霊になった男』『口紅と鏡』(ともに1970)により吉川英治文学賞を受賞した。
[磯貝勝太郎]
『『源氏鶏太全集』全43巻(1965~67・講談社)』▽『『源氏鶏太自選作品集』全20巻(1973~74・講談社)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
…源氏鶏太(1912‐85)の現代小説。1951年から52年にかけて《サンデー毎日》に連載。…
※「源氏鶏太」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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