盗取(読み)ぬすみとる

精選版 日本国語大辞典 「盗取」の意味・読み・例文・類語

ぬすみ‐と・る【盗取】

〘他ラ五(四)〙 盗んで自分のものとする。ぬすむ。
蜻蛉(974頃)下「右馬頭の君は、もとの妻をぬすみとりてなん、ある所にかくれゐ給へる」
※延慶本平家(1309‐10)一本白山の衆徒窃に神輿を盗取奉りて」

とう‐しゅ タウ‥【盗取】

〘名〙 盗みとること。他人所持する財物を、不法に自己の所持に移すこと。
民事訴訟法(明治二三年)(1890)七七七条「盗取せられ又は紛失若くは滅失したる手形」 〔漢書‐傅介子伝〕

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デジタル大辞泉 「盗取」の意味・読み・例文・類語

とう‐しゅ〔タウ‐〕【盗取】

[名](スル)ぬすみとること。「盗取した物品

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普及版 字通 「盗取」の読み・字形・画数・意味

【盗取】とう(たう)しゆ

ぬすみ取る。〔漢書、酷吏、田延年伝〕初め大司農、民の牛車三兩を取りて、(しう)(借り入れ)と爲す。~車ごとに直(ち)(借り賃)千錢なり。年、を上(たてまつ)るに、直、車ごとに二千を詐(いつは)りす。そ六千。其のを盜取す。

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