目連記(読み)もくれんき

改訂新版 世界大百科事典 「目連記」の意味・わかりやすい解説

目連記 (もくれんき)

説経節の曲名。六段構成。太夫の名は未詳万治(1658-61)ころ刊行。《目蓮記》とも記される。《目連変文》を始源とする目連救母伝説から取材したもの。悪業によって地獄に落ちた母を救うために冥途に赴いた目連が,賽の河原地蔵や,三途河(しようずか)の姥の教えで閻魔宮につく。獄卒の案内で八熱地獄の猛火に焼かれる母を見いだし,施餓鬼供養と法華経転読によって罪をはらい成仏させる。〈目連地獄めぐり〉として中世に広く知られていた。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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