目黒行人坂の大火(読み)めぐろぎょうにんざかのたいか

世界大百科事典 第2版の解説

めぐろぎょうにんざかのたいか【目黒行人坂の大火】

1772年(安永1)の江戸大火明暦の大火に次ぐ江戸三大火の一つ。2月29日昼過ぎ,目黒行人坂大円寺より出火,西南の強風にあおられ,麻布・芝・郭内・京橋・日本橋・神田・本郷・下谷・浅草等に延焼,千住まで達し,翌晦日夕刻ようやく鎮火した。また29日夕刻,本郷丸山町より出火,駒込・谷中・根岸を焼くという火災もあった。延焼地域は長さ6里(約24km),幅1里(約4km)で,江戸の約3分の1に及び,延焼距離は江戸時代から今日までの最長とされる。

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世界大百科事典内の目黒行人坂の大火の言及

【放火】より

…しかるに人口の集中により,都市は内部に多数の貧民をかかえることになって,物取り目的の放火や衝動的な放火が相次いだ。江戸における名高いものに八百屋お七(1683処刑)の放火および目黒行人坂(ぎようにんざか)の大火(1772)がある。前者は小説,浄瑠璃,歌舞伎にとり上げられ伝説化した事件であり,後者は明暦の大火(1657)に次ぐ大火災(明和の大火)であった。…

※「目黒行人坂の大火」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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