相対済法(読み)あいたいすましほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「相対済法」の意味・わかりやすい解説

相対済法
あいたいすましほう

江戸時代享保4 (1719) 年 11月に出された享保の改革法令の一つ。激増する金銀貸借に関する一切の訴訟幕府は取上げないこととし,それを当事者間で解決するように命じたもの。年々町人からの借金により貧窮する幕臣たちを救済する意味をもっていた。ところが,貸方は法の保護がなくなり,借金の踏み倒しが続出し,経済界が混乱したので,幕府は翌年不当な借方に対する訴訟に限り受理することとした。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 改革

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む