相対的安定期

山川 世界史小辞典 改訂新版 「相対的安定期」の解説

相対的安定期(そうたいてきあんていき)

ロシア革命以降,資本主義世界は中欧東欧を中心に革命運動高揚に脅かされたが,1923年にドイツ,ブルガリアの革命運動が敗北するとともに,運動の退潮と資本主義体制の一時的安定時期を迎えた。この1924年からの時期をさすものとして用いられた概念で,コミンテルンの現状分析の規定で使われて一般化した。29年からの世界恐慌で相対的安定期は終わり,世界は再び危機の時代(資本主義第3期)に入ったとされた。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android