山川 世界史小辞典 改訂新版 「相対的安定期」の解説
相対的安定期(そうたいてきあんていき)
ロシア革命以降,資本主義世界は中欧,東欧を中心に革命運動の高揚に脅かされたが,1923年にドイツ,ブルガリアの革命運動が敗北するとともに,運動の退潮と資本主義体制の一時的安定の時期を迎えた。この1924年からの時期をさすものとして用いられた概念で,コミンテルンの現状分析の規定で使われて一般化した。29年からの世界恐慌で相対的安定期は終わり,世界は再び危機の時代(資本主義第3期)に入ったとされた。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報