相栗峠
あいぐりとうげ
塩江町と徳島県美馬郡美馬町を結ぶ、主要地方道美馬―塩江線にある。標高五七七メートル。奥の湯温泉から登り道にかかり、つづら折の坂道を登りきった道の横に小祠が祀られている。「南海通記」には香川郡より阿波への通行路としては、大滝山道と相栗峠越の相栗道の二つがあったと記されている。寛永国絵図には香東川に沿い安原音川を通り、中村・内場を経て相栗峠を越えて阿波へ通じる道が描かれている。また元禄一三年(一七〇〇)の讃岐伊予土佐端絵図并裁廻絵図(国立史料館蔵)にも相栗峠道として、高松から阿波美馬郡へ続く道が描かれている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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