真如の月(読み)シンニョノツキ

デジタル大辞泉 「真如の月」の意味・読み・例文・類語

しんにょ‐の‐つき【真如の月】

真如によって煩悩ぼんのうの迷いがはれることを、明月やみを照らすのにたとえていう語。

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精選版 日本国語大辞典 「真如の月」の意味・読み・例文・類語

しんにょ【真如】 の=月(つき)[=月影(つきかげ)

  1. 明月の光が闇を照らすように、真理が人の迷妄を破ること。煩悩が解け去って、あらわれてくる心の本体を月にたとえた語。転じて、一片の雲もない明月。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「後には、高山峨々とつらなりて、しんにょの月かげをやどす」(出典:曾我物語(南北朝頃)八)
    2. 「女は罪深くして業障の雲あつくしんにょの月も晴れやらず」(出典:御伽草子・小町草紙(室町末))

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