着心(読み)チャクシン

デジタル大辞泉 「着心」の意味・読み・例文・類語

ちゃく‐しん【着心】

《「ぢゃくしん」とも》執着する心。物事にとらわれてこだわる心。執心
人間に―の深かりしとが」〈太平記三五

き‐ごころ【着心】

着心地きごこち」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「着心」の意味・読み・例文・類語

き‐ごころ【着心】

  1. 〘 名詞 〙 衣服を着た時の感じ具合。着ごこち。着ぐあい。
    1. [初出の実例]「恋とこそでは一もやう、身に引しめてあふてこそ、ね心もよく、着心もよく」(出典:浄瑠璃・博多小女郎波枕(1718)下)
    2. 「洋服でなければ着(キ)ごころがわるいの」(出典:寄合ばなし(1874)〈榊原伊祐〉初)

ちゃく‐しん【着心】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ぢゃくしん」とも ) 物事に深くこだわり、とらわれる心。執着する心。執心。執念
    1. [初出の実例]「まことしく道に入れる人は少しきの著心をもおそる」(出典:梵舜本沙石集(1283)四)
    2. [その他の文献]〔摩訶止観‐一〇〕

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