矢田上野古墳群(読み)やたうわのこふんぐん

日本歴史地名大系 「矢田上野古墳群」の解説

矢田上野古墳群
やたうわのこふんぐん

[現在地名]高岡市高美町

二上ふたがみ丘陵の東斜面一帯に広く分布する古墳群のうちの一つで、東を矢田谷、西を城光寺じようこうじ谷、南を小矢部川によって区切られた上野段丘の南側縁辺部一帯に分布していた。標高二〇―四〇メートル。一一基以上からなるが、規模や副葬品等が確認されたものは少ない。東端の第一〇号墳のみ方墳で、ほかは円墳と考えられている。最も古く明治二三年(一八九〇)遺物等が確認されたのは第一一号墳で、石室須恵器提瓶長頸壺・高坏とともに、杏葉や雲珠等の鉄地金銅張の馬具が出土している。六世紀後半の築造と考えられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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